ウェブメディアの種類を解説!違いとニュース流通構造を理解してメディアリテラシーアップ

『ウェブとは?ウェブメディアを活用したプロモーションを行う方法』の記事でも一部ご紹介したように、ウェブメディアと一口にいっても様々な種類が存在します。ふだん読んでいるウェブメディアの種類や、そのニュースがどのように流通しているか把握しておくだけで、話題化を狙ったPR活動に有利になります。

本記事では、大きく6つの種類に分けられるウェブメディアの種類と、ウェブ上のニュースが流通していく仕組みについて解説します。

一次メディア

一次メディアとは、記事を掲載し情報の発信元となるメディアのことで、主に編集者やライターといわれる人たちが、編集機能をもちながら運営しているメディアのことを指します。編集部スタッフが書き下ろしている「オリジナル記事」や、外部ライターによって書かれる「寄稿記事」、また海外ニュースの翻訳や転載を行う「転載記事」などがあります。

わたしたちが日頃から目にしているニュースや、世の中で話題になっている時事ネタは、この一次メディアが情報源になっていることが多いです。そのため、これら一次メディアから発信される情報によって、キュレーションメディアなどが機能しているといっても過言ではありません。つまり、ウェブ上で話題化させるためには、まずこの一次メディアに情報を掲載させる必要があります。

【例】

  • ねとらぼ
  • オリコンニュース
  • BUSINESS INSIDER
  • モデルプレス 等

二次メディア

二次メディアは、主に一次メディアが配信している記事やニュースを、“二次的”に掲載しているメディアです。見出しと本文をそのまま転載している場合もありますが、見出しのみを変更して掲載している場合もあります。情報の流れとしては、一次メディアが情報やネタを取り上げて記事を書き、その記事が配信されて、二次メディアで転載されるという流れになります。

また、二次メディアにもいくつかの種類が存在しています。主に契約などに従って記事を配信しているメディアを、「ポータルサイト」といいます。一方、ポータルサイトとしての機能を持ちつつも、独自のインタビュー記事の作成を行う「LINE NEWS」のような、ハイブリッド型のメディアもあります。

さらに、情報を流用して配信するメディアを「キュレーションメディア」や「まとめサイト」といいます。この2つの二次メディアに関しては、後に詳しくご説明します。

【例】

  • Yahoo!ニュース
  • livedoorニュース
  • LINE NEWS 等

ソーシャルメディア(SNS)

こちらは言わずもがなではありますが、主に個人による情報発信や、交友関係構築を目的に、多くの人々に利用されているメディアです。情報発信やブランディングのために活用している企業も多く、投稿に対するコメントを通じて、消費者とのコミュニケーションを図ることができます。

またフォロワー数の多い人物は「インフルエンサー」と呼ばれ、このインフルエンサーによる投稿は、時にはメディア以上の影響力を持ちます。さらにシェアやいいねによる拡散性を持つため、ウェブメディアの記事がSNSでバズを起こして話題化するケースも多くあります。

【例】

  • Twitter
  • Instagram
  • Facebook 等

キュレーションメディア

近年身近になってきているキュレーションメディアとは、それぞれのユーザー特性に合わせて、世の中のトレンドをカテゴリごとに配信しているメディアを指します。中には気になるテーマを自身で選択できるものもあり、欲しい情報をピンポイントで得られるメディアとして、その利便性が注目されています。

また最近はアプリ形態になっているものも多く、テレビCMでお馴染みのGunosyやSmart Newsも、このキュレーションメディアに分類されます。

【例】

  • Gunosy
  • Smart News等

まとめサイト

まとめサイトとは、ひとつのテーマや見出しに対して、さまざまなサイトから情報を集めて、記事としてまとめているサイトのことを指します。NEVERまとめのように、さまざまなジャンルを扱っているサイトもあれば、TogettherのようにTwitter上の情報のみをまとめているサイトもあります。

このまとめサイトには、今話題になっているネタが取り上げられることが多いです。

【例】

  • NEVERまとめ
  • Togetter
  • 痛いニュース
  • 2ちゃんまとめ 等

バイラルメディア

こちらはまだ聞き馴染みのない方も多いかもしれませんが、インパクトのある動画や話題になっている画像を中心に掲載している、SNSをベースとしたブログ形式のメディアです。

特徴のひとつとして、SNS上での拡散を意識したテーマで書かれていることが挙げられます。SNS上でもよく拡散されているため、生活者にとっても身近なウェブメディアのひとつと言えるでしょう。

【例】

  • BUZZ Feed
  • クレイジー
  • grape 等

 

ウェブメディアの掲載を狙うためには、ウェブメディアを知ることが大切

図:情報が流通する仕組み

今回は、さまざまなウェブメディアの種類とその特徴について解説しました。このように、それぞれの構造や特徴を理解することで、情報の流れ方についての理解も深めることができます。

今後、ウェブメディアに情報を掲載させたい場合や、ウェブ上での話題化を狙いたい場合には、さまざまな情報がウェブ上を流通していく仕組みをうまく活用し、戦略的にウェブPR活動を行っていきましょう。

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