テレビPRとは?テレビCMとの違いと現代におけるテレビの影響力

インターネットやスマートフォンの普及によって、メディアの在り方は多様化しました。それでも、まだまだ影響力が強いPR手法である「テレビPR」。本記事では、テレビPRとテレビCMとの違いや、テレビPRを行うメリットなど、テレビPRの基本について紹介していきます。

テレビPRの概要とテレビCMとの違い

テレビPRとは、商品やサービスをテレビ番組本編内で紹介してもらうPR手法のことを言います。テレビに自社の商品やサービスの情報が露出する点では、テレビCMも同じです。どちらも宣伝効果は見込めますが、テレビCMとテレビPRには大きく3つの違いがあります。

図1:テレビCMとテレビPRの比較表

1. オンエアされる枠は番組本編内

テレビCMは、番組本編ではないCM枠で一定時間オンエアされます。
一方テレビPRは、番組本編内でニュースやトピックとして紹介され、オンエア時間は露出内容により様々です。

2. テレビ局からの費用請求がない

テレビCMの場合、制作からメディア出稿には、数千~数億円まで多大な予算をかけて行うことになります。
一方、番組内で情報露出を行うテレビPRは、番組側から費用を請求されることは基本的にありません。

3. 情報の編集権は番組側にある

テレビCMは編集権が広告主(企業側)にあり、考査的に問題がない範疇であれば、発信したいメッセージをそのまま映像にしてオンエアすることができます。
一方、テレビPRは編集権が番組側にあるため、紹介のされ方や企画の構成に対しての要望は、基本的に受けてもらえません。番組の企画内容を踏まえた上で、そこに商品やサービスを紐づけて露出させることが、テレビPRの腕の見せどころです。

テレビPRのメリット

テレビPRには、広告ではないからこそのメリットが存在します。下記では、その中でも特に重要な3点をご紹介します。

図2:テレビPRのメリット

1. 質の高い情報露出とリーチ最大化

インターネットや雑誌上の情報と比較して、テレビで紹介される情報は、生活者からの信頼度が高いというデータが出ています。そんなテレビで取り上げられることで、信頼できる質の高い情報と合わせて、商品やサービスの情報とビジュアルを社会に広めることが出来ます。

また後述しますが、テレビは依然として広い世代が主な情報取得ツールとして利用しているメディアであるため、リーチできる層の広さにも期待が持てます。

2. テレビ番組での紹介による圧倒的な宣伝効果

テレビCMは、消費者に「企業の宣伝」として受け取られるため、流し見されたり、録画再生時には飛ばされたりします。それに対して情報番組などの番組内で紹介された場合は、「企業の宣伝」ではなく「最新情報」として受け取られるため、来店や購入の動機に結び付きやすい傾向にあります。

番組内での取り上げられ方を指定することは出来ませんが、情報提供の仕方によっては「絶品の○○のお店」や「主婦の○○を解決するアイテム」、また「人気芸能人〇〇の行きつけのお店」など、売上への直結が見込める露出を狙うことが出来ます。

3. テレビCMよりも圧倒的に安価に実施できる

テレビPRは番組側から費用を請求されることは基本的にないため、費用対効果を重要視する場合には、非常に有効的な手段です。また、PR会社等に依頼する場合でも、数千万円~数億円で実施することができます。

テレビ離れは本当に進んでいるのか?

テレビPRを実施する際に気になるのがテレビPRの効果です。ここ数年、急速に進んだメディアの多様化に伴って、生活者の可処分時間が分散することによる、テレビ離れを懸念する声が多くなりました。

ところが、メディアとの総接触時間の構成比は10年以上前から、テレビが圧倒的首位を独占し続けていることに変わりはありません。

図1:【参照】メディア環境研究所「メディア定点調査2018」

図2:【参照】メディア環境研究所「メディア定点調査2018」

新たに登場したスマートフォンの比率は増えていますが、テレビの接触時間は2008年より大きな変化は見られません。また、ニュース・情報を取得する際に利用するメディアは、15歳~69歳のいずれの世代においてもテレビがトップを占めており、まだまだ影響力は強いことが伺えます。

テレビPRにおける注意点

テレビPRでは、「人気の〇〇」や「今話題の〇〇」というふうにサービスや商品が単体で扱われることもありますが、多くの場合、「〇〇ランキング」など同じジャンルの商品やサービスが横並びで紹介されます。そのため、自分たちの商品が競合他社のものと同時に取り上げられることもあります。しかし、テレビCMとの違いでご紹介した通り、テレビPRは編集権が番組側にあるため、意図的に競合を排除することは不可能です。

また取材を受けた際にも、映像の確認や取り上げる部分の指定はできないため、時には期待していたものと大きく異なるO.A.になる場合もあります。その点も踏まえた上で、実際にテレビで取り上げられた時のイメージを描きながら、戦略的にPR活動を行うことが大切です。

戦略的なテレビPRを行うポイントについては、『経済番組の取材を受けるには?|戦略的にテレビPRを行う方法』こちらの記事をご覧ください。

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