SNS広告とは?SNS広告を使う目的とメリット

近年注目を集め続けており、様々な企業が利用しているSNS広告。本記事ではそもそもSNS広告とはなにか、またどんな時にSNS広告を使うべきなのか、数あるネット広告のうちの一種であるSNS広告について解説いたします。

ネット広告に関する情報は、『ネット広告の種類|それぞれの特徴とメリット・デメリット』の記事をご覧ください。

SNS広告とは

SNSを見ている時に、フォローしていないアカウントの投稿が突然自分のタイムライン上に表示された経験はありませんか?SNS広告とはネット広告の一種であり、主にFacebook、Twitter、Instagramで配信する広告のことを指します。自分のタイムライン上に、あたかもフォロワーの投稿かのように表示されるSNS広告は、2015年ごろから様々な企業のプロモーション手段として利用されるようになりました。

図1:左からFacebook/Instagram/Twitter

画像のように、FacebookとInstagramであればアカウント名の下に「広告」と記載されているもの、Twitterであれば投稿の下部に「プロモーション」と記載されているものがSNS広告です。内容は普段の投稿と同様、画像付きのもの、動画付きのもの、中にはテキストのみのものなど様々で、目的や用途に合わせて最も適した投稿をすることが可能です。

SNS広告とWEB広告の違い

WEB広告には主にアドネットワーク、リスティング広告の二つの広告があります。リスティング広告もSNS広告と同様、「運用型 広告」と呼ばれるネット広告の手法ですが、以下ではこれらのWEB広告の解説を交えながら、SNS広告とWEB広告の違いについて解説します。

アドネットワーク

アドネットワークとは、ウェブサイトやアプリに広告枠を設けることで、そのスペースを利用して広告を表示するものです。この広告ではピンポイントでのリーチはできないものの、ユーザーの検索情報や基礎情報をもとに配信を行うため、そのウェブサイトへの訪問者に対して適したものを表示させることができます。

一方でSNS広告は、ユーザーのタイムライン上に広告を表示させられるという特徴を持っています。通常のタイムラインを流し見る中に、自然と広告を溶け込ませることができるのがSNS広告の特徴です。

リスティング広告

図2:リスティング広告の例

リスティング広告は検索連動型広告と呼ばれ、ユーザーの検索したキーワードに合わせて表示される仕組みになっています。関連性の高いキーワードに表示させることができるため、自社サイトへの誘導しやすいという強みがあります。またユーザーは「悩み」や「商品名を指名でリサーチ」など、何らかの解決策や情報を期待して検索していることが多くなるため、顕在層に向けた広告出稿に向いている広告と言えます。

一方でSNS広告は、悩みやニーズが顕在化していない層に向けても情報発信できるため、何らかの悩み解決や情報を探しているユーザーではなく、なんとなくSNSを利用しているユーザー、つまり潜在層へのアプローチに適しています。

SNS広告の特徴とメリット

ネット広告を使用する際に期待される効果として、広告に表記されるURLから購入ページに誘導して実際に購入してもらったり、お問い合わせのページに誘導してビジネスチャンスに繋げたり…と、利益に直結する効果を挙げられることが多いです。

しかし、SNS広告で求めるべき効果はそれだけではありません。ここではSNS広告の特徴とメリットをご紹介します。どの広告手段を利用しようか検討中の方は必見です。

1. 認知拡大

数あるネット広告の中でもSNS広告を使用する目的の1つに、認知拡大が挙げられます。先述した「リスティング広告」や、既に自社のサイトを訪れたことのある生活者に向けて配信する「リターゲティング広告」等と異なり、SNS広告はまだ自社のことを知らない、また自社商品やサービスのことを知らない生活者に向けて情報を届けたい場合により効果的です。

後述しますが、SNS広告は「いいね」や「シェア」による拡散性も持っているため、ターゲット層のフォロワーにも情報を届けることができ、認知拡大への貢献が期待できます。

2. 正確なターゲティング

他のネット広告と同様、精度の高いターゲティングが行えることもSNS広告のメリットの1つです。

SNSを利用する際に登録する基本的なプロフィール(年齢・居住場所・性別等)だけでなく、投稿内容などからその人の趣味嗜好に基づいたターゲティングができます。たとえば、化粧品の広告を配信するのであれば、「美容に関心のある、20歳以上の女性」というような絞りを入れて、広告配信をすることが可能です。このターゲティング機能により、情報を届けたいターゲット層に向けて効率良く広告配信できるのが、SNS広告を使用する最大のメリットです。

図3:セグメント可能な項目

3. 「いいね」や「シェア」による拡散性

次にSNS広告の特徴として挙げられるのは、拡散性です。この拡散性こそが、SNS広告最大の特徴と言えます。

先述しましたが、タイムライン上に現れた広告は、オーガニックの投稿と同様に「いいね」や「シェア」が出来るため、広告表示されたユーザーのフォロワーにも情報を届けることが可能です。広告をシェアした場合、ユーザーのフォロワーには広告ではなく通常の投稿としてタイムラインに表示されるため、よりユーザーに受け入れられやすいものとなります。

またメディアに記事化してもらう要素の1つに、「SNSで話題なもの」が挙げられます。SNS広告に対する生活者の反応が大きかった場合、ニュースとしてメディアで紹介してもらえる可能性も十分にあるため、SNS広告を配信する場合はやはり生活者のリアクションを意識することが大切です。

図4:SNS広告が拡散する仕組み

4. ファンの獲得と生活者とのコミュニケーション

企業SNS運用者の共通の悩みに、「ファンが増えない」「投稿しても反応がない」「SNSに投稿しても全然サイトに誘導できていない」等が多く挙げられます。特にFacebookページは、通常の運用ではファンを増加させることが難しいため、頭を抱える担当者の方も多いのではないでしょうか。

しかし、企業SNSの公式アカウントから広告配信を行う場合、投稿に「いいね」や「コメント」等のリアクションをもらうだけでなく、そこからフォロワー(ファン)を増やすことも可能です。広告機能を活用することによって、企業SNSアカウントの効果が増大し、一躍自社の有力な広報媒体になることも珍しくないため、SNS運用で効果が出なかった場合は簡単に諦めてしまわず、広告出稿も検討してみると良いかもしれません。

また通常の投稿と同様、広告として配信された投稿にも「いいね」や「シェア」をすることが可能であるため、生活者の反応を見たい場合に有効な手段であると言えます。コメント欄にて生活者とダイレクトにやり取りできるというのも、SNS広告ならではの特徴です。

SNS広告における注意点

SNS広告に関してひとつ注意しておきたいのが、片手間に運用しても効果が出にくいということです。SNS広告は細かなターゲティング配信が可能なだけでなく、配信を中止したり再開したりするのも簡単である分、細かなチューニングが必要となります。そのため効果的に運用するためには、専門知識を持った担当者をつけることがベストです。

自社で広告運用を行おうとすると、専門知識と手間が必要になりますが、国内にはSNS広告配信を代理で行ってくれるサービスが多数あります。これから自社でSNS広告運用を行おうとしている企業・担当者の方は、SNS広告に手間を割ける余裕があるかというところも再度検討し、代理店に運用を依頼するという案も頭に入れておくと良いでしょう。

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