年々拡大する動画市場ですが、せっかく動画を制作しても観てもらえなければ全く意味がありません。本記事では、制作後の動画を拡散させ、より多くの人々に観てもらうための方法をご紹介します。
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動画を制作しても観られなければ意味がない
ここ数年で、動画を視聴する主なデバイスはパソコンからスマホへと変化し、動画と生活者が接触する機会は増加。それに伴って、様々な企業が動画市場に参入し始めただけでなく、Tik Tokのような気軽に撮影・シェアできるアプリの流行や、SNSでの不正動画拡散など、いまや生活者が発信する動画も大きな影響力を持つようになりました。
毎日これだけ多くの動画が世の中に送り出されていると、その数のあまり、動画を制作しても観てもらえないという事態も生じているのが現実です。企業がどんなにお金をかけて動画を制作しても、生活者が撮影したおもしろ動画がバズれば、平気でその再生回数を上回ってしまうこの時代。動画もただ制作して満足するのではなく、それを観てもらうための戦略と活動が必要不可欠となります。
ここからは作った動画を拡散させ、より多くの生活者に観てもらうための方法をご紹介します。
動画を拡散させる3つの方法
動画を拡散させる方法を3つに分けて、順に説明していきます。
①ウェブメディアへの掲載
ひとつめは、動画公開を“最新ニュース”としてウェブメディアに取り上げてもらう方法です。何か新商品を発売する時と同様に、新動画公開をひとつの企業ニュースとしてプレスリリースを作成し、動画内容や商材と親和性のあるメディアに配信することで、ウェブ記事への掲載を狙います。
動画公開リリースを配信する場合、主な配信先メディアは以下の3軸が考えられます。
- 最新ニュースを扱うメディア
- 話題の動画や最新動画情報を扱う動画系・バイラル系メディア
- 企業や商品と親和性のある専門・業界メディア
このように動画公開情報でウェブメディアへの掲載を狙う活動を、動画PRと呼びます。動画PRを行う際には、その動画自体にニュース性や話題性があるかが問われるため、動画によっては掲載が難しいものもあります。しかしメディアに最新ニュースとして取り上げられることによって、動画のみならず、動画に込められた思いや制作秘話なども同時に発信できるため、より生活者に興味を持ってもらえたり、共感を呼んだりすることが可能になります。
<動画がウェブメディアに取り上げられた例>
『別府市、2度目の大暴れ タオル1枚の男たちが街を疾走する公式動画「NO SIDE – BEPPU CITY」公開』―ねとらぼ
またウェブメディアに掲載させるもうひとつの方法として挙げられるのが、タイアップ記事作成です。プレスリリースをメディアに配信することで、動画がメディアに掲載される可能性はありますが、必ずしも動画の掲載が保証されているわけではなく、その動画がどのように紹介されるかはメディア次第です。それに対してタイアップ記事は、費用がかかったり、記事中に「PR」という表記が必要になったりするものの、確実にメディア掲載を獲得することができます。また記事内容まで要望を聞いてもらうことが可能であるため、動画公開に合わせて伝えたい情報が多い場合や、より話題にさせたい場合はあえてタイアップ記事に取り組むのも効果的です。
②インフルエンサーからの発信
ふたつめは、動画に関連のあるインフルエンサーや著名人からの発信によって、動画を拡散させる方法です。たとえば新コスメを紹介する動画にモデルを起用した場合、そのモデルのSNSから「動画出演してきました」と発信されることで、そのモデルのファン(フォロワー)に情報を届けられるだけでなく、そこからの2次拡散を狙うことも出来ます。
プレスリリースの配信と異なり、こちらの方法は契約条件や予算によって実施の可否が異なりますが、動画のターゲット層とファン層が一致する人物を起用することで、効率よく動画をターゲットに届けられます。
③SNS広告への出稿
さいごは、SNS広告を利用して動画を配信する方法です。SNS広告とは、主にFacebook/Instagram/Twitterのタイムライン上に表示させる広告のことを指します。動画をSNS広告で配信する最大のメリットとして、生活者による投稿と同様に”いいね”や”シェア”ができるため、2次拡散が狙えること、また趣味嗜好や年齢などに合わせた細かいターゲティングができるため、動画のターゲット層にダイレクトに情報を届けられることが挙げられます。SNS広告の詳しいメリットに関しては、『SNS広告とは?SNS広告を使う目的とメリット』こちらの記事をご覧ください。
しかしSNS広告を配信する場合、動画の秒数に制限があります。制作した動画が長尺で広告配信できない場合は、その動画の冒頭部分や興味をひく部分をピックアップして、SNS用に短尺の動画を作成してしまうのもひとつの手です。タイムライン上で気軽に見れる短尺動画を用意することで、本編への期待をあおって動画視聴に繋げることができます。
3つの手法を組み合わせることでより動画は拡散する
大きく3つの方法をご紹介しましたが、戦略的に複数の手法を組み合わせることで、より動画は拡散しやすくなります。たとえばSNS広告を使って動画を拡散させようとすると、ダイレクトにターゲット層に動画を届けることはできますが、本来伝えたい動画の意図やストーリーが伝わらないことがあります。そうしたときに、同時にプレスリリースも配信してWEBメディアに記事として掲載されることで、動画制作の意図やストーリーを生活者に伝えることができます。
また一番理想的なのは、動画公開後にどう拡散させるか、動画が拡散していくまでのストーリーを描いた上で、制作に取り組むことです。動画を制作する際のポイントや、動画マーケティングのメリットについては、『動画プロモーションのメリットと効果を最大化させる動画PR』の記事をご覧ください。
せっかく費用をかけて取り組むものですから、より多くの人に観られるものを制作し、公開後はより多く拡散されるよう活動しましょう。