Background
『夢中教室』は、2020年よりスタートした、学校が合わない子ども向けのオンライン教室。1対1で、テスト勉強のためではない、一人ひとりの興味関心に伴走することで自己肯定感を温める、幸せな自立に向けたアプローチをおこなっています。その取り組みのなかで、同社は夏休みが明ける時期に、不登校に関する悩みを抱える子ども・保護者の方と多く出会ってきたそう。
世の中でも、「不登校は悪くない」と考える人が増えていたり、文部科学省が『COCOLOプラン』を発表したりと、学校以外の選択肢を認める潮流があるものの、いまだ学校に合わないと感じた際に、苦しさを抱える子ども・保護者の方も一定数存在しています。同社は、その理由のひとつとして、「不登校」という言葉が、既存の学校に行くことができない=「不」であるというネガティブなニュアンスを含んでいることにあると考えたそう。
そこで、新しく「#パラレル登校」というワードを提案。大人が、パラレルキャリア・副業・二拠点生活…といった多様な生き方を選べるようになってきた現代において、子どもも多様な教育を選べる世の中になるようにとの想いが込められています。このワードを広めていくため、今回のキャンペーンが企画されました。
Target
Why Now?
Planning Point
コミュニケーションをおこなう上で意識したのは、「どうして不登校という言葉を変えようとしているのか、背景を丁寧に伝えること」です。不登校について、さまざまな考えを持つ方がいるなかで、「名前を変えただけじゃ意味がない」「教育を変えないと意味がない」というような声があがることも想定されます。
もちろん、その通りではある上で、このキャンペーンは、①実態として学び方が多様化してきていること ②不登校というネガティブな意味を内包してしまった言葉ゆえに苦しんでしまう人がいることの2つを念頭に置き、「言葉を変える」という提案をしています。キャンペーン画像のなかにこうした背景を言葉でもしっかりと入れ込むと同時に、サブタイトルで『不登校の「不」を変えよう』と明記することで、そのようなニュアンスが伝わってほしいとの想いが込められています。
Others
●引用元