Background
日本ガラスびん協会では、リターナブルびん、びんリユースの仕組みの価値を見直して、あらためて社会実装を試みていくためには、「くらしに馴染ませる」ことが大切だと考えられています。その昔、地域に根付いた存在であった酒屋さんに、空きびんを持ち込むと容器代が返金されていたというカルチャーから着想を得て、いまの地域コミュニティとしての役割を担う「銭湯」に注目。酒屋さんに空きびんを持ち込むことで、空きびんが回収・再利用されることを生活の中で学んだように、「銭湯」を通じて、あらためてリターナブルびんやびんリユースの仕組みを学んでもらう場所・きっかけを作りたいと考え、本企画が誕生しました。
また、ラップソングを選んだのは、ラップが「社会への問題意識を言葉として表現した」ことを起源としているから。環境負荷軽減へ貢献する、リターナブルびん、びんリユースの仕組みは、社会にも必要なシステムですが、生活スタイルの多様化などにより、関連事業は縮小傾向にあります。そのため、本企画のラップソングを通して、次世代の人たちへ、馴染みのある場所・馴染みのある音楽で、世の中に必要な仕組みにあらためて目を向けてほしいという想いが込められています。
Target
Why Now?
Planning Point
①認知獲得のポイント
伝えたい情報が多かったため、リリースを2段階に分けて配信し、情報の渋滞を避ける工夫をしたそう。また、銭湯・サウナファン、音楽ファンが応援してくれる企画にすることで、情報の拡散も意識しています。加えて、オフィシャルサイトで、毎日返却された本数(蓄積される秒数)が可視化される仕組みにし、応援の輪が広がりやすい形をつくったそうです。
②コミュニケーションのポイント
一貫性のある、ストーリー文脈の構築を意識したそう。また、「なぜ、いまリターナブルびんなのか」「なぜ、銭湯なのか」「なぜ、ラップなのか」という理由付けをおこないつつも、無理のない文脈を作ることを大切にしています。加えて、社会実装をリアルに目指せる企画であること、各業界、行政にとっても意義のある企画であることにも重点を置いたそうです。