東京都杉並区方南町を拠点とする、方南町お化け屋敷オバケン(以下、オバケン)が、新しい恐怖体験を提供するべく、呪われた品々が集うカフェ『呪物cafe ジュジュ』をオープン。同カフェでは、“日本初の呪物をテーマとしたカフェ”として、一般的な飲食店では味わうことのできない異空間が提供されます。オバケンは本店舗を含め、方南町に体験施設を2店舗構えており、春にも新たな体験施設をオープン予定。方南町で丸一日遊べる本格ホラー体験を提供しています。
Background
オバケンは、方南町をメインに13年前から直営のお化け屋敷を展開しており、当初から「方南町遊園地化計画」を掲げていたそう。その構想のひとつとして存在していた、エンタメ飲食施設が同カフェのアイデア源泉です。また、エンタメ体験施設として、カフェのオープン背景にもストーリーを持たせ、以下のような物語から、来店客がより没入しやすい設計になっています。
方南町で物件を探していた月島。見つけたのは、商店街を抜けた先の古びたテナント。紹介してくれた「Y澤不動産」によると前の住人とは数年前から連絡が取れず身寄りもないため引き取り先が見つからず困っているのだという。内装は理想的だったが、奥に複数の板で塞がれた箇所を見つけた。気になりつつも月島は安く手に入るならと契約を決意する。
数日後、月島はどうしても塞がれた箇所が気になり外してみると、そこには薄暗い階段が現れた。階段を上がった先に広がっていたのは、異様な置物や古びた人形がびっしり並ぶ空間がだった。100を超える呪物倉庫に驚く月島の耳元で何かが囁いた⋯。「お前は我々によって呪われ死ぬことになる。死にたくなければ呪いをばらまけ⋯」。
その日から月島の身に不可解なことが起こり始める。物忘れが増え、自分の身体が自分のものではなくなる感覚⋯、月島は自分が死ぬのではないか⋯と恐怖に支配される。そしてふと、思い立つ。「呪いをばら撒けば…俺は死なずに済む…」月島はこの建物を呪物×カフェとして建設し、訪れるお客さんに呪いをばら撒く(分散)する計画をもくろむ。こうして「呪物カフェcafe ジュジュ」がオープン。訪れるお客さんは自分に呪いがふりかかっていることも知らずに…。
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Target
オバケンでは、春にオープン予定の新施設を含めると、3施設の体験と1施設のホラーコンセプトカフェを方南町で展開しているため、それらも含めオバケンのコンテンツに来場する人々がメインターゲットです。加えて、「お化け屋敷は苦手だがカフェなら大丈夫」という人も多くいるため、一風変わった店舗が好きな10代後半~30代もターゲットにしています。
また、オバケンのお化け屋敷では、アニメ・映画・ゲームなどのコラボ企画を多数実施しており、同カフェを「コラボカフェ」として併用することも視野に入れているため、各コンテンツのファン層もターゲットとして考えているそうです。
Planning Point
『ジュジュ』は、1階フロアを怖いものが苦手な人を対象として、おもちゃ箱をイメージした可愛らしい内装に、2階フロアをホラー好きな人を対象として、古代から伝わる呪物の展示をおこなっています。このようなコンセプトを分けた背景として、①先述したストーリー設計があること ②地域住民の方にも気軽に使えるカフェとして運用したかったこと ③1階と2階のギャップを出すことで演出の面白さが加えられることオバケンが得意とする、“日常に溶け込んだホラー体験”そのものが、生活者の興味関心を引くため、ポイントになっています。
Others
●引用元
●オフィシャルホームページ
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