静岡新聞社・静岡放送は、静岡市内のスーパーで食品ロスとなった野菜や果物を飲食店に届け、市内13店舗で個性豊かなフードロス解消カレーを提供する『yummy(闇)カレー祭』を、11月の毎土日ランチで開催します。本企画は、売れ残りや規格外品の活用を通じて食品ロスを考えるキャンペーン『静岡まかないフードフェス』の第2弾。スーパーの店頭には置けないけれど、加工次第ではまだ食べられる野菜や果物を選別し飲食店に毎週届けるもので、趣旨に賛同した飲食店は、各店の個性を生かしオリジナルのカレーに仕立てて提供します。
Background
『静岡まかないフードフェス』は、フードロス解消の啓発キャンペーンに新聞社・放送局としても取り組んでいきたいという想いから誕生しています。第1弾では、飲食店から生じるロスに注目し、“まかない”に生まれ変わらせることでロス削減につなげる『静岡まかないフードフェス』を静岡市内の飲食店で開催。それを経て、第2弾ではスーパーや小売店から生まれるフードロスに着目しました。どのようなロスが生まれ、どういった道を辿っていくのかを調査する段階から始まり、企画へとつながっていったそうです。
Target
メインのターゲットは、普段スーパーで買い物をしたり、料理をしたり、外食をしたりしている方々。日常の中で「食」に関わるタイミングで、少しでもフードロスの視点を持ってもらう・意識してもらうことを目的としています。
Planning Point
①フードロスに真摯に取り組んでいる方々を、メディアとして取り上げていきたいという想いが根幹に
この一連の取り組みを運営している静岡新聞社・静岡放送は、あくまでメディアという立場。そのため、今回の企画に参加し、企画自体が広く知られていくことで「自分たちの店舗からフードロスが多く生まれてしまっている」という認識を持たれてしまう可能性があるのではと、協力してもらえる店舗を見つけることが大変だったそう。本企画に参加しているのは、売り切る努力や廃棄となったものを循環させていく仕組みづくり、フードドライブなどに積極的に取り組んでいる店舗がほとんどです。このような社会課題への取り組みに関しては、発信の仕方によって、ブランド棄損につながる場合も。静岡新聞社・静岡放送としては、慎重に議論を進めつつも、フードロス問題に前向きに取り組んでいる方々を積極的に取り上げていきたいという想いが根幹にあります。
②生活者に参加してもらうためのさまざまなフックを意識
企画をしても、食べに来てもらえなければ、ロスは削減できません。生活者の方に食べてもらうためにも、まずは楽しく、興味を持ってもらえるような企画にすることを意識しています。そのため、老若男女の幅広い層に好まれているカレーを選んだり、何の野菜がフードロスとなりカレーに入るかわからないため「闇(ヤミ~)カレー」と打ち出したりするなど、フックとなるようなポイントをいくつか用意しているそうです。
Others
●引用元
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000100047.html
●参加飲食店一覧
https://www.at-s.com/event/article/flavor/1177346.html