不登校からパラレル登校へ、教育の多様化を広める挑戦|ジェニトピ

学校が合わない子どものためのオンライン教室『夢中教室』を展開するワオフル株式会社が、学校に行けずに苦しむ子どもが毎年増える夏休み明けに、「不登校」のイメージを変えるSNSキャンペーンを、2024年8月29日~9月15日の期間で実施しています。キャンペーン期間に「#不登校からパラレル登校へ」をつけたSNS投稿が増えることで、「不登校」のもつイメージを変えることを目的としています。

Background

『夢中教室』は、2020年よりスタートした、学校が合わない子ども向けのオンライン教室。1対1で、テスト勉強のためではない、一人ひとりの興味関心に伴走することで自己肯定感を温める、幸せな自立に向けたアプローチをおこなっています。その取り組みのなかで、同社は夏休みが明ける時期に、不登校に関する悩みを抱える子ども・保護者の方と多く出会ってきたそう。

世の中でも、「不登校は悪くない」と考える人が増えていたり、文部科学省が『COCOLOプラン』を発表したりと、学校以外の選択肢を認める潮流があるものの、いまだ学校に合わないと感じた際に、苦しさを抱える子ども・保護者の方も一定数存在しています。同社は、その理由のひとつとして、「不登校」という言葉が、既存の学校に行くことができない=「不」であるというネガティブなニュアンスを含んでいることにあると考えたそう。

そこで、新しく「#パラレル登校」というワードを提案。大人が、パラレルキャリア・副業・二拠点生活…といった多様な生き方を選べるようになってきた現代において、子どもも多様な教育を選べる世の中になるようにとの想いが込められています。このワードを広めていくため、今回のキャンペーンが企画されました。

Target
本企画が最も届いて欲しいのは、「学校に合わない子どもを持つ保護者の方」だそう。先述したように、不登校や精神疾患で苦しむ子どもが増える夏休み明けの時期は、そのような状況の子どもにどう対応すればよいかわからず困る保護者の方が増える時期でもあります。そこで、オンラインの選択肢を提供する同社が、『夢中教室』をはじめとした、“多様な学び方”ができるようになってきていることを伝えていくことで、保護者の方の一助になりたいというような想いも込められているそうです。

Why Now?
学校に行けず、苦しむ子どもが毎年増える夏休み明けに合わせて、「不登校」のイメージを変える本企画を実施しています。

Planning Point

コミュニケーションをおこなう上で意識したのは、「どうして不登校という言葉を変えようとしているのか、背景を丁寧に伝えること」です。不登校について、さまざまな考えを持つ方がいるなかで、「名前を変えただけじゃ意味がない」「教育を変えないと意味がない」というような声があがることも想定されます。

もちろん、その通りではある上で、このキャンペーンは、①実態として学び方が多様化してきていること ②不登校というネガティブな意味を内包してしまった言葉ゆえに苦しんでしまう人がいることの2つを念頭に置き、「言葉を変える」という提案をしています。キャンペーン画像のなかにこうした背景を言葉でもしっかりと入れ込むと同時に、サブタイトルで『不登校の「不」を変えよう』と明記することで、そのようなニュアンスが伝わってほしいとの想いが込められています。

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