Background
開発者の坂野さんは、現在の坂野電機工業所の代表になる以前、臨床工学技士という資格を持ちながら、医療系の仕事に8年間携わっていました。その頃から、AEDの大切さや理解不足を実感すると同時に、AEDにとても思い入れがあったそう。こうした経緯を経て、坂野電機工業所に入社し、工場の顧客へ安全性を提供する目的で、AEDの販売を始めました。しかし、その際にも、AEDがいまいち理解されていないと感じたそうです。それから、AEDを販売するだけでなく、AEDの大切さや理解度を高めてもらうための活動をしたいと考え、AED認知活動がスタートしました。活動のテーマは“楽しく”。今回のおもちゃの前には、ペーパークラフトのAEDなども公開したそう。その活動の一環として、今回のおもちゃが作られました。
AEDの一般市民利用がはじまって20年、AEDの認知度などは向上したものの、関心の薄い人はそこから先の理解をするフェーズまでは、なかなか到達していません。この層に、AEDについて学び・理解してもらうためには、まず興味を持ってもらうことが重要だと考えたそう。そこで目を向けたのが、「おもちゃのお医者さんセット」。子どもが、おもちゃの注射器や聴診器で遊ぶことで、その役割や使い方を知るきっかけになります。AEDもおもちゃにできれば、AEDで子どもが遊び、学べる世界が作れると同時に、親も一緒に学び、理解することができる。そうすることで、おもちゃとして遊んでいたAEDが街中にあることに気づき、その先にある具体的な学び(心肺蘇生法)につながるとの考えから、開発にいたりました。
Target
Why Now?
Planning Point