総再生20億超のまいはに。日テレ×ごっこ倶楽部タッグに訊くバズるドラマ&企業タイアップ成功の勘所

現状70点。まいはにが考える業界の可能性

“縦型出身”俳優の排出を目指す

アカウント開設から約2年間、『まいはに』の現在地とは

平岡現在、オーガニックで平均400万回再生を獲得できており、「リーチ力」という部分においては、かなりいい結果が得られていると思います。縦型ショートドラマクリエイティブ開発としては、引き続き「ごっこ倶楽部」と連携してクオリティを高めていきたいです。

一方で、ショートドラマという業界自体の伸びしろはまだまだあると思います。若年層にはよく視聴されていますが、より幅広い層に日常的に視聴され、単なる流行ではなく、文化として社会的に認知・評価されるようになるまでにはまだ伸びしろがありますし、先述のとおり、TikTok以外のプラットフォームへの広がりにも可能性があります。業界全体の盛り上がりが、結果、僕たちにとってもプラスになることを考えると、現状は70点くらいかなと思いますね。

業界をより盛り上げるために必要な取り組みは

平岡ショートドラマで完結する話ではないと思うのですが、「作ること」だけではなく、「届けること」の重要性が増していると感じます。良くも悪くも、テレビ局のクリエイターは職人気質の方が多く、作ることに精力をつぎ込んでいます。それは、今までが“作れば見られる時代”だったからです。ただ、作っても見られなくなる世の中にどんどんシフトしているなかで、どう届けるのかを考えた時に、やはりプラットフォームやSNSの特性を知らなければいけないと思います。その意識転換は非常に重要だと感じますし、逆に僕たちが、ノウハウを局内の他のチームに還元し、一緒に制作するところまでできたらなという想いもあります。

大内私は、『まいはに』メインキャストの2人が、TikTokを飛び出して、さらに活躍の場が増えるよう、『まいはに』のコンテンツを通して、2人の魅力を引き出すような作品を作り出すことが大切ではないかと思います。ショートドラマが、俳優全体の登竜門と見られるようになったり、「ショートドラマにしか出ない」「テレビにしか出ない」というような垣根がなくなったりするよう、いいコンテンツを出し続けていきたいです。

縦型コンテンツから、俳優を生み出していこうと考えられているのですね。

平岡そこは結構重要なポイントだと考えています。というのも、今はまだ「ショートドラマのキャスト」の枠を飛び出しきれていない現状もあると思います。ただ、近い将来、「縦型出身です」という俳優が出てきてもおかしくはないかなと思いますし、そういった未来を僕たちが作っていくことで、業界の見られ方も少しずつ変化するのではと考えています。

“地上波との掛け算”で網羅的なリーチが可能に

2025年の挑戦について

平岡まず、広告的なところで言うと、“地上波との掛け算”に着手していきたいです。ショートドラマは、いままで明確なアプローチの方法がなかった若年層に届く、新たな手法のひとつ。一方で、テレビは上の年齢層へのリーチ手段としては、まだまだ有効的です。お互いが取り込めない層を、お互いのリーチ力で補っていくというのは、確実にやっていきたいですね。

コンテンツの部分では、より『まいはに』を大きくしていかなければならないので、メディアミックスや、すでに始めている小説の企画やアーティストのタイアップなどは、引き続きおこなっていきたいです。また、課金型ショートドラマという新しいジャンルも出てきています。いまの『まいはに』の形に閉じずに、連携の幅を広げていきたいと思います。

大内私は、新しい案件コンテンツの形を模索していきたいですね。実は過去にも、2話目で「1話を見てよ」とメタ発言をさせたほか、一瞬だけ「これは案件です」と言わせて、物語をガッと進めるなど、挑戦的な試みもしてきました。これらは、単に奇をてらうだけでなく、あえてメタ的な発言や“広告である”ことをストーリーに組み込み、視聴者のツッコミや共感を誘うことで、より強いエンゲージメントを生み出そうという狙いがあったんです。そのような挑戦をこれからも続け、“絶対に当たるコンテンツ”の型を新しく見つけていきたいなと思います。

また、ショートドラマが、地上波のドラマや映画のような存在になっていけたらとも思いますね。「昨日のドラマみた?」「公開されたあの映画みた?」のように、「昨日のまいはにみた?」という会話がより増えていくことを目指したいです。

これからショートドラマに挑戦したいと考えている読者へひとこと

平岡お話したように、ショートドラマはまだまだこれからの領域。企業やクリエイター、制作会社含め、みんなで盛り上げていかなければならないと思うので、ご興味のある方はぜひご連絡をお待ちしています。

大内:まずは、ぜひTikTokをダウンロードしてください!実際に触れることで、若年層に響く映像がどのようなものなのか感じ取っていただけると思います。そして、なにか相談事があれば、最初の一歩は、ぜひ『まいはに』までお声がけください。

まとめ

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