近年、ブランドの価値やメッセージを伝える手法として、急速に注目を集めるショートドラマ。再生回数10億超えアカウントの登場や、トッププロダクションが次々とバズを生み出すこの新潮流は、単なるトレンドの域を超えています。
本連載「躍進するショートドラマ」では、ショートドラマアワードを先導する仕掛け人から、圧倒的なクリエイティブで市場を席巻する製作者、そしてこのムーブメントに可能性を見出すマーケターまで、ショートドラマ業界をけん引するキーパーソンたちにインタビューを実施。彼らの視点から、企業はこの波にどう乗るべきか、視聴者に刺さるストーリーとは何か、その“リアル”を、株式会社マテリアル取締役 兼 Executive Storytellerの関航とともに紐解いていきます。
株式会社マテリアル取締役 兼 Executive Storyteller 関航 |
第0弾では、連載を読む前にインプットしておきたい、ショートドラマの概要や歴史から、躍進の背景についてご紹介します。
ショートドラマとは?
まず、「ショートドラマ」とは、おもにスマホでの視聴に最適化された、数十秒~数分の短尺で展開される、縦型動画フォーマットのドラマコンテンツです。特徴としては、以下のような要素が挙げられます。
・短尺:スキマ時間でも視聴しやすく、高い視聴完了率を目指せる
・縦型画面:スマホを縦に持ったまま、フルスクリーンで楽しめる
・テンポの速い展開:飽きさせず、次々と見たくなる工夫
・共感を呼ぶストーリー:日常的なテーマや感情に訴えかける描写が多い
・SNSプラットフォーム中心:おもに、TikTok/Instagram Reels/YouTube Shortsなどで配信・拡散される
台頭の背景にある“タイパ時代の視聴スタイル”
現在、SNSプラットフォームを中心に展開されているショートドラマですが、その成長には以下のような背景がありました。
なかでも、以下のような要素が、ショートドラマの成長に大きく関係しています。
・テクノロジーの進化:スマホの普及と高性能化、5Gなどの通信速度向上が、いつでもどこでも高品質な動画を視聴できる環境に
・プラットフォームの変革:TikTokの登場が縦型短尺動画の文化を創り出し、他の大手SNSも追随したことで、市場全体が活性化
・視聴スタイルの変化:限られた時間(可処分時間)で効率よく情報を得たいという「タイパ意識」の高まりや、通勤中など「スキマ時間」でのコンテンツ消費が一般化
・クリエイターの増加:動画編集ツールやSNSの普及により、個人でも比較的容易にドラマコンテンツを制作・発信できる環境が整い、「クリエイターエコノミー」が隆盛
そして、縦型ショートドラマカテゴリーとして、新たなトレンドにまで位置づきました。
このような市場伸長により、マスメディアの業界進出や、大手IT企業のショートドラマ専門子会社設立など、多くの企業が参入し、さらなる盛り上がりを見せ続けています。
「躍進するショートドラマ」スタート!
そんなショートドラマ業界をけん引する、さまざまなゲストをお呼びする本連載。それぞれのポジション・視点から見えるショートドラマの可能性について、株式会社マテリアル 関航とともに紐解いていきます。乞う、ご期待ください!
≫ ショートドラマPRの資料ダウンロードはこちら |
