概要
乳製品の製造・販売を手掛ける関牛乳株式会社と、広告会社WPPグループ傘下のジオメトリー・オグルヴィ・ジャパン合同会社は、”子どもたちにとって最も身近なフードロス”と呼べる牛乳の飲み残しを減らすためのプロジェクトとして、子どもたちが牛乳を最後まで飲みたくなるユニークな牛乳瓶『ミルクコミック』を共同で開発しました。牛乳瓶には、4コマ漫画が白いインクでプリントされており、牛乳が入った状態でははっきりと読むことができず、牛乳を飲み進めることで徐々に漫画が現れ、最後まで読むために飲み切ってしまうという仕掛けです。本プロジェクトの最初の取り組みとして、6月1日の牛乳の日にあわせ、その前日に岐阜県関市立旭ヶ丘小学校で、給食に『ミルクコミック』を試験的に導入。当日は、高学年の児童らを対象とし、牛乳の生産過程やフードロス問題について学ぶ特別授業の最後に「この後の給食で、みんなが飲みたくなるような魔法がかかった牛乳が出されるよ」とアナウンスをして給食の時間がスタート。牛乳を飲み、漫画に気づいた児童たちからは「すごい」「楽しい」との声が上がりました。
PRポイント
牛乳を飲みきるとマンガが読める仕組みで、子供の「牛乳を飲み切りたい」という意欲を沸かせるこの取り組みは、ありそうでなかったユニークなアイデアだと感じ、注目しました。まだ食べられるのに食品が廃棄されてしまうフードロス問題は、牛乳廃棄問題を筆頭に近年、特にメディアに取り上げられることが増えてきています。本施策は、牛乳廃棄問題や牛乳を飲んでほしいといったメッセージにとどまらず、子どもたちが実践できる仕組みを作ったことに意味があると考えます。
出典
●https://sekimilk.net/home/milkcomic/
菅原 雄飛
株式会社マテリアル ブランドプロデューサー/Eagleメンバー
2021年12月にマテリアルに入社。プロデューサーとして、日用品や食品メーカー、施設など多種多様なジャンルのPR業務に従事。SDGs/ESGを専門としたマテリアル内チームを兼務。趣味はラグビーと映画鑑賞。