概要
マンション地震対応支援協会が、熊本地震での被災経験をもとに開発した『マンション地震対応箱 MEAS』。これは、被災時にマンション住⺠が取るべき対応が、順序立ててまとめられているものです。これまで、マンションを対象にした被災〜復旧までの対応を支援する防災ツールはなく、被災経験のないマンション住⺠の多くは、大規模地震で被災した際に「マンションや自宅がどのような被害を受けるのか」「マンションでどのような対応が必要になるか」を知る機会が少ないという現状がありました。そこで、マンション地震対応支援協会が「熊本地震での取り組みを形にすれば、もっとみんなが助かるはず」との想いで、“誰もが被災時に動ける指示書”として『マンション地震対応箱 MEAS』を開発しました。今後は、防災対策に役立つセミナーやコミュニティへの参加、被災時に役立つ震災時復旧ネットワークなどと合わせたサービスにリニューアルし、2024年1月に販売を予定しています。
PRポイント
『マンション地震対応箱 MEAS』は、首都圏のマンション関係者からも注目され、現在では700を超えるマンションで導入されています。連載『メディアと読み解くサステナビリティトピックス』でメディアの皆さまへ取材するなかでも、取材をするかどうかを検討する際に「業界や他業種に波及力があるかどうか」を1つの基準にしているとのコメントをいただいていますが、今回の取り組みはそのモデルケースとなると思います。『初動アクション』のシートは、マニュアルではなく、人が行動しやすい「指示書(アクションシート)」である事が特徴。被災時に何をすればいいのか、シートの指示に従って住⺠が対応できるようになっています。また、各ツールは被災から復旧までの対応を順序立るとともに、心理的な変化に合わせて配色されていて、大きい文字とシンプルなイラストで表現されています。緊急時でも理解しやすいネーミングや色彩など、すべての人がスムーズに使えることを前提としていることが伝わるデザインも“波及力”を加速させるために必要な要素であると言えます。
中野 さやか
マテリアルグループ株式会社 Eagleリーダー
2017年4月マテリアルに入社。プロデューサーとして日用品メーカー・ホテル・大手外食チェーン・スタートアップなど多種多様なブランドを50社以上支援。2021年9月からマテリアルグループのCD本部マーケティング局に移り、コーポレートブランディングとサステナビリティプロジェクトのリーダーを務めている。趣味は植物と料理、ピクニック。【受賞歴】ACC:ブロンズ/CODE AWARD:GOOD EFFECTIVE/PRアワードグランプリ:ブロンズ