全国の高校にフェムテックを届ける『保健室BOX』|fermata株式会社

概要
fermata株式会社(以下、フェルマータ)と女子栄養大学が協働し、全国の高校の保健室に、フェムテックをはじめとした新たな選択肢と情報を届ける『保健室BOX』プロジェクトを実施。そのプレビューが、2024年5月26日に女子栄養大学「第45回 若葉祭」にて公開されました。『保健室BOX』とは、フェルマータがこれまで自治体・大学向けに貸出していた展示キット『フェムテックBOX』を、保健養護学研究室の学生が高校生向けにアレンジしたものです。最新のフェムテックプロダクトだけでなく、大人にとっては当たり前でも、高校生にとっては意外と馴染みの薄い、タンポンやおりものシートといった商材や、デリケートゾーンの部位に関する知識やビデの使い方といった情報を届けます。1校あたり1〜2週間程度の期間、保健室でのプロダクト展⽰+養護教諭による説明とヒアリング(口頭での聞き取りやアンケート)を繰り返し、生徒の意識・実態・悩みを明らかにします。 今回プレビューをおこなった、女子栄養大学の保健養護学研究室は、全国でもトップクラスの養護教諭の輩出数を誇ります。プレビューには、養護教諭を目指して学習を続ける多数の学生やその保護者、受験生、近隣住民に加え、同研究室をかつて卒業した現役の養護教諭や学校関係者などの約420名が訪れ、さまざまな視点でのフィードバックを集めました。

PRポイント
フェルマータによると、フェムテックのような新しい選択肢は、金銭的・物理的・心理的ハードルや保護者のヘルスリテラシーによって、未成年へのアクセスが大きく制限される傾向にあり、過去イベントなどを実施した際の10代の来場者数は、1%未満にとどまっているそうです。本プロジェクトは、フェルマータとして、10代へのアプローチに課題感を抱えるなかで、4つのPRポイントをおさえながら企画、実行されています。
①KOLアサイン:大学教授をアサインし、アドバイスをもらいながら企画を設計しています
②最適な場所の提案:多くの生徒にとって身近な場所である保健室を活用する企画を立案しています
③協力団体の賛同:全国でもトップクラスの養護教諭の輩出数を誇る学校でプレビューを実施しています
④プレビューの実施:ローンチ前にプレビューを実施することで、ステークホルダーからフィードバックを集めるだけでなく、ローンチ前の話題作りをしています
取り組み自体が社会課題と紐づいたものになっているだけでなく、ステークホルダーに受け入れられる上記4つの視点があることで、より広く情報を広げることができている事例です。

出典
https://fermata-inc.com/blogs/news/box

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中野 さやか
マテリアルグループ株式会社 Eagleリーダー
2017年4月マテリアルに入社。プロデューサーとして日用品メーカー・ホテル・大手外食チェーン・スタートアップなど多種多様なブランドを50社以上支援。2021年9月からマテリアルグループのCD本部マーケティング局に移り、コーポレートブランディングとサステナビリティプロジェクトのリーダーを務めている。趣味は植物と料理、ピクニック。【受賞歴】ACC:ブロンズ/CODE AWARD:GOOD EFFECTIVE/PRアワードグランプリ:ブロンズ